医院ブログ

カテゴリー:

院長のつぶやき

:『舌こそ最強の臓器』(桂文裕著/かんき出版)2023年12月出版からです

いつもありがとうございます

すごい本がありましたので、載せておきます

参考になさってください。

毎日続けたい舌ストレッチ

舌ストレッチを始める前に、正常な舌がどのような状態かを確認しておきましょう。正常の舌の特徴は次の通りです。

・歯列に沿った滑らかなU字形のピンク色である。
・舌全体を上アゴにベッタリつけられる。
・表面はうっすらと白い舌苔がつき、舌表面が透けて見える。
・適度に湿り気がある。
・「アー」という声を出したときに、真ん中が少し凹んだ状態になる。

舌ストレッチで目指すのもこの状態です。例えば、舌が上アゴにつかず落ちてしまう「落ち舌」を改善するストレッチは、次の要領で行います。

【タングバキューム】

(1)舌全体を上アゴに吸い上げた状態で口を開けます。舌全体で頭の重みを支えるイメージです。
(2)舌全体を上アゴにベッタリ密着させ、吸い上げたまま、口を大きく開閉します(8~10回)
(3)タングバキュームには上級編もあります。舌と上アゴの間に少量の水を含み、舌の上で10秒間キープ。その状態のまま水がこぼれないように、口を大きく開閉します(ゆっくり10回)。

続いて、舌の可動域を広げ、持久力や瞬発力も鍛えるストレッチです。

【舌のばし】

(1)両腕を身体の後ろで組んで腕を下に引っ張り、胸を張ります。
(2)舌先を鼻の頭に近づけるようにゆっくり伸ばします。
(3)舌を伸ばしきったら30秒間、できるだけ速く、上下に動かします。

最後に紹介するのは、舌の裏のマッサージです。

【舌裏ほぐし】

舌を上アゴに吸い上げて、舌の裏側を親指と人差し指で左右から挟み、舌先に向けてゆっくりともみ上げます。

【舌裏ツボ押し】

舌の位置を変えず、左側の舌裏側の付け根付近を人差し指で3秒間押し沈めます。これを奥から手前に向け、3カ所ずつ3セット行いましょう。同様に右舌裏側も行います。爪が気になる方などは、ハンドタオルやガーゼを湿らせて指に巻くといいでしょう。

舌の根元をもみほぐすことで、舌全体が前方に引き上げられるとともに、動きが軽やかになります。こうした舌ストレッチを毎日行うと、早い人で1週間ほど、遅くても1ヶ月ほどで効果が表れるそうです。

 

 

POINT

舌ストレッチで舌をほぐしたり伸ばしたりして、「正常な舌の状態」を取り戻そう

バスタオル6枚で作る安眠枕

舌の状態が改善すると、眠りの質も良くなります。寝るときは舌を吸盤のように上アゴにつける意識で入眠すると、いびきが軽減するといいます。

眠りの質を改善するためにもう1つ大切にしたいのが、寝るときの姿勢です。一般的に、仰向けの時はいびきがひどくなり、うつ伏せになると軽減します。なぜなら、仰向け時には重力で舌の位置が下がり、気道が狭くなるからです。これを改善するため近年は、横向き用のクッションや抱き枕が販売されています。しかし問題は、横向きのまま一晩過ごすのは難しいということ。そこで桂氏がすすめるのが、仰向けに寝ても横向きに寝ても楽に呼吸や嚥下ができる枕を「自作」することです。バスタオル6枚で簡単にできます。

(1)バスタオルを6枚用意し、それぞれ長辺方向に四つ折りにします。
(2)そのうち2枚を短辺方向に三つ折りにします。この2枚をそれぞれ1枚のバスタオルでくるみ、左右の土台にします。
(3)左右の土台となったバスタオルの塊2つを5センチほど離して置き、そこに橋をかけるように残り2枚のバスタオルを上に重ねます
(4)仰向けに寝て、唾液が飲み込みやすさ、お腹の張りを確認します。下アゴを前方に引き噛み合わせの位置(カチカチ当たる位置)を確認します。
(5)腕をクロスして横向きになり、肩に負担のない高さにします。頭と床が平行になるよう、左右のタオルの塊の間に頭が収まるスリット(凹み)をつくって高さを調節します。
(6)再度仰向けで寝ます。そして、再び唾液を飲み込み、お腹の張りを確認します。下アゴが引けていると、奥歯が当たる位置が前方に移動しているはずです。

自分の体格やそのときの体調にあわせて自作してみましょう。

 

POINT

仰向けで寝ても横向きで寝ても呼吸や嚥下の邪魔をしない枕を自作しよう

  • 参考文献:『舌こそ最強の臓器』(桂文裕著/かんき出版)2023年12月出版
ページトップへ