一般歯科

むし歯治療

患者さん一人ひとりに合わせた丁寧なむし歯治療を行います

「病院へ行かずに家で寝ていたら風邪が治った」という人はいても、「歯を磨いていたらいつのまにかむし歯が治った」という人はいないと思います。ある程度進行してしまったむし歯が、自然に治ることはありません。

少しでも気になったら放置せずに適切な処置を受ける必要があります。当院では、お子さんからご年配の方まで、患者さん一人ひとりの口腔内環境に合わせた丁寧なむし歯治療を行っています。
神様からいただいたエナメル質より良いものはありません。大切にしましょう。

むし歯の原因

「甘い物を食べるとむし歯になるよ」と、子どもの頃に言われた経験はないでしょうか?ご飯やお菓子などを食べた後は、必ず口の中に食べかすが残ります。この食べかすに含まれる糖分を栄養源としてむし歯菌が「酸」を作り出し、その酸によって歯が溶かされてしまうのがむし歯です。「甘い物を食べるとむし歯になる」と言われるのは、甘い物のほとんどに糖分が含まれているためです。

早期治療の重要性

「むし歯になったときの痛みが好き」という人はいないでしょう。しかし、その痛みは自分に「むし歯ができたよ」と教えてくれる大切なシグナルでもあります。お口の中に普段とは違う感覚があったら、できるだけ早く診察を受けることが重要です。そうすることで痛みが大きくなるのを防ぐだけでなく、「できるだけ歯を削らない治療」「抜歯をしない治療」につながります。

むし歯が自然に治ることはないとお話しましたが、ごく初期段階のむし歯の場合(C0の段階)は、進行を防ぐ適切な処置を施すことで、むし歯を削ることなく治せる場合があります。ただし、この段階では目立った症状がなく、自分では気づけないことがほとんど。早期治療のためには、歯医者で定期健診を受けて普段から口腔内の健康管理をするようにしましょう。

むし歯の進行度に対する治療法

当院では、むし歯の進行段階によって以下のような治療を行います。

進行段階 症状 治療法

C0

ごく初期段階のむし歯です。エナメル質が少し溶け、白く濁って見えます。痛みはほとんど感じません。 適切なブラッシングや予防処置を施せば、むし歯を削ることなく治せます。

C1

むし歯がエナメル質をとかし始めた状態です。特に痛みを感じることはありません。 患部を小さく削り、そこをレジン(歯科用プラスチック)や金属でふさぎます。

C2

むし歯が象牙質まで進行した状態です。歯の痛みを感じ、冷たいものがしみます。 患部を削り、型を取って詰め物をします。保険外治療では、アレルギーの心配がなく見た目も自然なセラミックを選ぶことが可能です。

C3

むし歯が神経まで進行した状態です。激しい痛みがあり、歯ぐきに強い炎症が生じます。 患部を削って神経を除去し、歯根の中をキレイに掃除して密閉する根管治療を行います。その後、土台を入れて被せ物をします。

C4

むし歯が歯根まで達した状態です。神経が死んでいるので痛みは一時的に収まりますが、再び激痛に見舞われます。 根管治療が不可能な場合は抜歯をします。

【院長のヒトコト】 
~エナメル質が重要です~

歯の表面(一番外側の部分)をエナメル質といいますが、このエナメル質は人体の中で一番硬い組織です。末長く健康な歯を守って行くには、このエナメル質を守ることが重要。当院では、治療においてできる限りエナメル質を残すように心がけています。

歯周病治療

健康な歯を維持するための「予防」を大切にしています

日本人が歯を失う一番の要因と言われている歯周病。最近の研究では、歯周病は全身の健康とも深い関連性がある病気であることもわかってきました。大切な歯を守り、健康な毎日を送るためには、歯周病のことをしっかり知って予防することが何より重要です。当院では「はっとり歯科」では、末長く健康な歯を維持していただくために予防に力を入れた取り組みを行っています。

全身疾患との関連性

歯周病は従来から「糖尿病の合併症」と言われていましたが、さらに歯周病になると糖尿病が悪化するなどの関連性が明らかになってきました。その他、歯周病には脳梗塞や心筋梗塞の原因となる動脈硬化を誘発する可能性も指摘されています。メタボリックシンドロームや死に至る恐ろしい病気を回避するためには、歯周病の予防が重要です。

歯周病が発症・重症化を招き得る主なトラブル

  • 糖尿病
  • 脳梗塞
  • 早産・低体重児出産
  • 誤嚥性肺炎
  • 心筋梗塞
  • 骨粗しょう症

感染経路

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌や歯周病菌などの細菌がありません。これらの細菌は、親御さんが食事の際にスプーンやカップ、皿などを共有したり、くしゃみやキスをしたりすることによって、唾液を介して赤ちゃんに感染してしまうというケースがほとんどです。これを母子感染といいます。歯周病は感染病なので、身近な人と一緒に予防をすることで効果が高まります。

歯周病の検査について

  • ポケット診査

    歯周ポケットの深さを測って、進行度合いを確認します。歯周ポケット(通常密着している歯と歯肉が、炎症を起こしてはがれた状態になっている部分)が深ければ深いほど、歯周病が進行しています。

  • 歯の動揺度の検査

    ピンセットで歯をつまんで、ぐらつき度を確認します。ぐらつけばぐらつくほど歯周病が進行しています。

  • レントゲン検査

    歯根や歯を支える顎の骨の状態を、レントゲン画像で確認します。

歯周病の治療について

歯周病の初期段階では、レーザー治療で歯周ポケットを浅くしたり、専用機器でプラークや歯石を取り除いたりといった処置で対応しますが、中等度以上に進んだ場合は、次のような外科的手治療を行います。

  • 歯周ポケットそうは術

    歯肉に麻酔を打ち、専用の機器を使って歯周ポケットの奥の歯石・プラーク・炎症組織を除去する治療です。歯肉は切開しません。

  • フラップ手術

    歯肉を切り開いて歯根を出し、奥深くにこびり付いた歯石、プラーク、その他の汚れを取り除く歯周外科手術です。

薬で歯周病を治療する「歯周内科」

これまでの歯周病治療では、スケーリングやルートプレーニングなどの処置に加えて口腔内のクリーニングなどで症状を改善するというのが一般的でしたが、近年では医薬品による治療も可能になりました。当院では、保険診療で歯周病の原因となる細菌には、顕微鏡を使って細菌やカビの種類・量を確認し、患者さん一人ひとりに合った薬を処方することで、効果的な治療が行えます。ご興味のある方は、ご相談ください。

歯周病の予防について

歯周病は症状の進行に気づきにくく、重度になると歯を失う恐れもある病気ですが、口腔内環境を清潔に保ち、正しい生活習慣を身につけることで予防できます。歯周病によって歯や顎の骨が受けたダメージを治療で完全に回復させることは難しいので、何よりもまず「予防」に力を入れることでダメージを受けない状態を維持することが大切です。

当院で定期健診を実施中

歯周病を予防するには、日頃から口腔内の状態を整えておくことが肝心です。効果的な予防と健康管理のために、定期健診を受診されてはいかがでしょうか?大阪府八尾市の歯医者「はっとり歯科」では、患者さんのお口に適したブラッシング指導やクリーニングなどの予防処置によって、口腔内環境を清潔に保つサポートを行っています。歯科衛生士がお口の中の小さな異状も見逃さず、歯のトラブルを未然に防ぎます。

予防診療

顎関節症治療

それぞれの症状に合わせた適切な治療をご提供します

顎が痛い、口を開けにくい、口を開けると音がする、そんな症状がある方は、顎関節症かもしれません。「顎関節症は何科に行けばいいの?」という声もよく耳にしますが、顎に関する症状は歯科医院での治療が一般的です。当院では、それぞれの症状に合わせて効果的な治療を行います。

顎関節症を引き起こす5つの原因

顎関節症には、「顎が痛い」「口が開きにくい」「口を開けると音がする」といった3つの大きな自覚症状がありますが、日本顎関節学会では顎関節症の原因を大きく5つに分類しています。

I型 筋肉の痛みが原因
II型 顎を支える靱帯の捻挫が原因
III型 顎関節にある軟骨のずれが原因
IV型 骨の吸収・破壊によって起こった変形が原因
V型 ストレスが原因

それぞれのタイプによって治療法は異なります。当院では原因に合わせて適切な治療法をご提案しますので、つらい症状があるときはお気軽にご相談ください。

生活習慣との関連性

顎関節症は、生活習慣と深い関わりがあると言われています。次のことに心当たりがある方は、要注意です。

  • 「歯ぎしり」や「食いしばり」などの癖がある方
  • パンや甘いもの、硬いものなどを好んで食べる方
  • あめ玉や氷をかじる方
  • 電車で居眠りすることが多い方
  • 寝転がってテレビや読書をするのが好きな方
  • 運動の習慣がほとんどない方
  • 休みの日はごろごろ寝ていることが多い方
  • 日常的に我慢することが多く、ストレスを溜めがちな方

顎関節症に限らず、よくない生活習慣はむし歯や歯周病など他のトラブルにも大きく影響します。できることから少しずつ習慣を改善していき、健康な身体を維持していきましょう。

親知らずの抜歯

親知らずに関するお悩みは何でもご相談ください

突然痛くなったり、腫れてきたりする親知らず。つらい思いをした経験がある方も多いのではないでしょうか?こちらでは、親知らずとは何なのか、どのようになれば抜いたほうがいいのかについてご説明します。

親知らずの特徴

「第3大臼歯(だいきゅうし)」というのが親知らずの正式な名称で、思春期を過ぎた頃から奥歯のさらに奥に生えてきます。上下4本とも生える人がいれば、まったく生えない人もいるなど、人それぞれです。食生活の変化にともなって現代人は顎が小さくなっており、親知らずが生えるスペースがなくなりつつあるため、斜めや横向きに生えてしまってさまざまなトラブルを招く原因になってしまうというケースが多くあります。

抜歯の必要性

みなさんがよく悩まれるのが、「抜くべき」か「抜かなくてもいいのか」という判断でしょう。結論を言えば、親知らずは必ず抜かなければいけないものではありません。生えるスペースが十分あり、まっすぐに生えて痛みも腫れもなければそのまま放っておいてもよいのです。しかし、次のような場合は生活に支障がでるため、抜いた方がよいでしょう。

  • 激しい痛みがある
  • 痛みや腫れを何度も繰り返す
  • 親知らずやその周囲の歯がむし歯になっている
  • 斜めや横向きに生えている
  • 歯並びや噛み合わせに影響がある

あまりに痛みがひどいときに抜歯をすると、その後の痛みや腫れがひどくなるケースもあります。当院では口腔内の状況や患者さんの体調などを考慮のうえ、適切なタイミングを見計らって抜歯しますので、どんなことでも遠慮なくご相談ください。

親知らずの活用

歯を失ってしまった場合、その失ってしまった部分に親知らずを移植することができます。
これを歯牙移植と言います。ただし、親知らずや移植先の骨の状態により、移植が難しい場合もありますので、まずはご相談ください。なお、親知らずを抜いたその日に移植をするなどの条件を満たせば、治療に保険が適用されます。

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